Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
うみのかなた
海のかなた
小川 未明
Lesen Sie 海のかなた (うみのかなた) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.028 Zeichen · 14 Bildschirme
「あなたが、そんなに熱心なら、きっと見つかるときがあるでしょう。」といいました。
少年は、その言葉に勇気づけられました。そして、あてなき旅をつづけたのであります。
その後、幾十たび、幾百たび、いろいろな古い道具を売る店にはいって、バイオリンを聞いたでしょう。また、あるときは、風の絶え間にどこからか聞こえてくるバイオリンの音色に耳を傾けて、もしや、だれか自分の持っていたバイオリンを弾いているのではないかと思ったりしました。
そのバイオリンの音は、じつにいい音色でした。そして、それを弾いている人は、けっして下手ではありませんでした。けれど、彼は、自分のおじいさんからもらった、バイオリンには、けっして、他のバイオリンにはない、音色の出ることを感じていました。
「あのバイオリンじゃない。」
彼は、がっかりしました。
明くる日も、また明くる日も、少年は、旅をつづけたのであります。
春の日の雨催しのする暖かな晩方でありました。少年は、疲れた足を引きずりながら、ある古びた町の中にはいってきました。
その町には、昔からの染物屋があり、また呉服屋や、金物屋などがありました。