Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

うみへかえるおじさん

海へ帰るおじさん

小川 未明

Lesen Sie 海へ帰るおじさん (うみへかえるおじさん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.456 Zeichen · 3 Bildschirme

Aozora Bunko

「きっと、用事があってこられなくなったんでしょう。また来年会われますよ。」と、お母さんは、おっしゃいました。

おじさんは、お約束をしたように、東京へやってきたのです。そして、毎晩のように、露店へかにと、海ほおずきと、松を出していました。しかし、そこは、武ちゃんや、ゆう子さんの住む町からはなれていたのです。武ちゃんのような男の子がかにを買うと、おじさんは、武ちゃんではないかと、その子の顔をのぞきました。また、ゆう子さんのような女の子が海ほおずきを買うと、ゆう子さんではないかと、おじさんは、後ろ姿を見送りました。けれど、ついに二人には出あわなかったのです。そのうちに、松の木は都会の煙や、ほこりがかかって、だんだん元気がなくなりました。夜風が吹くと、松の木はあの海岸の岩山をなつかしく思いました。

「おいおい、さばが釣れるころだ。おれも、浜へ帰ろうか。」と、おじさんは、ある日、残ったかにや、海ほおずきや、松の木を車に乗せて、避暑客も少なくなって、静かになった、自分の村を指して帰っていきました。空の星の光が、だんだん冴えて、町の中でも、秋の近づいたのが、わかるようになりました。