Japanische Klassiker mit Furigana
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うみへ
海へ
小川 未明
Lesen Sie 海へ (うみへ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.099 Zeichen · 7 Bildschirme
「黙って帰ってきた。糸屋なんかいやだ。もうどうしてもゆかない。」
と、龍雄はいってききませんでした。
「そんなことをいうもんでない。しんぼうしなくては人間になれない。謝って帰らなければならない。」
と、父親も、母親もいいましたけれども、どうしても龍雄はいうことをききませんでした。
母親の知らせによって、しんせつなおじいさんがさっそくやってきました。
「いやなものはしかたがない。さあ家へお上がり。先方は私からよくいっておく。また私がよいところを捜してあげるから。」
と、おじいさんはいいました。
村の子供は、龍雄が家に帰ってきたことを知ると驚きおそれました。また龍雄が外に出ると子供を泣かしてくるので、彼の母親は心配し、気をもみました。
一日、しんせつなおじいさんが、龍雄の家へやってきました。
「いいところがあった。四里ばかり離れた田舎だが、なに、汽車に乗ればすぐにゆけるところだ。大きな酒屋で小僧が入り用だというから、そこへ龍雄をやってはどうだ。」
といいました。両親は、おじいさんの世話だから、安心してすぐにやることに決めました。
「龍雄や、今度はしんぼうしなければならんぞ。