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Japanische Klassiker mit Furigana

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かいていとし

海底都市

海野 十三

Lesen Sie 海底都市 (かいていとし) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.118 Zeichen · 168 Bildschirme

Aozora Bunko

そうしても君は、楽に呼吸ができるよ。ここには十分の空気があるからね」

僕は横をふりむいた。するとそこには見おぼえのある魚人がいた。はじめ海底で会見したときに、僕にものをいいかけた彼だった。彼は乳の上に、黒いあざをこしらえていた。そのあざは、彼のからだが或る方向になったときにかぎり、雄鶏のシルエットに見えた。僕は彼のことを、これからオンドリと呼ぼう。

「いや、僕はぬぐつもりはない。このままがいいのだ」

僕は断固として、ことわった。うっかりぬいでしまった後で、どこからか海水がどっと侵入して来たときには、僕はたちまち土左衛門にならなくてはならない。

「じゃあ、勝手にしたまえ」とオンドリは、いった。

「とにかくこんなにたくさんのわれわれの同胞が、海底の下わずか百メートルのところに住居をもっているんだ。分ってくれたろうね」

「これが住居か。ほら穴みたいだが……」

「第一哨戒線についている同胞なのだ」

「ははあ、ここが第一哨戒線か」

「こんな余計なところへ住居をあけなければならなくなったのも、元はといえば、君たちヤマ族のあくなき侵略に対抗するためだ。……こんどは別のところを見せる。