Japanische Klassiker mit Furigana
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かいていとし
海底都市
海野 十三
Lesen Sie 海底都市 (かいていとし) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.118 Zeichen · 168 Bildschirme
なにしろ相当広い面積を農業や林業や道路などに使わねばならず、輸出のための工場も広い敷地がいるので、いよいよ窮屈になったんです。そこで困って考えて、ついに考えついたのが、海底に都市をつくることでした。これはすばらしい名案でした。この名案を思いつかなかったら、日本の国はどんなに苦しい目にあわなければならなかったか分りません」
タクマ少年の声は泣いているような、ひびきを伝えた。
「でも、海底に都市をつくるなんて、たいへんな工事じゃないか。水圧のことを考えてみただけでも身ぶるいがする。あのすごい水圧に対して耐える材料といえば、鉄材とセメントを使ってするにしても、たいへんな量がなければならない。それにさ、うっかりするとそれに穴があいて、水が町へどっと滝のように流れこんできたら、これはいよいよたいへんだよ。海底の町に住んでいる人は、ほとんど皆、おぼれ死んでしまわなければならないわけだからね。またその工事にしても何十年何百年かかるかもしれない……」
「待って下さい、お客さん」
タクマ少年はおかしさをこらえきれないという顔つきでいった。
「まさかお客さんは日本人が原子力を使うことを知らないとおっしゃるのじゃないでしょうね」