Japanische Klassiker mit Furigana
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かいていとし
海底都市
海野 十三
Lesen Sie 海底都市 (かいていとし) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.118 Zeichen · 168 Bildschirme
だからちっとも恐れなかった。
ただ一刻も早く、この憎むべき陰謀の主を見つけだして、きめつけてやりたい。
相手は、どこからか僕の様子を監視しているのに違いない。そう思ったから、僕はますます落着きはらっているところを見せるために、泳ぎながら佐渡おけさを歌ったり、草津節を呻ったりした。
「だめね、これでは。水の中へ潜らなくちゃ実験になりゃしないわ」
壁の向うと思うが、かすかではあるが、そんな風にしゃべる女の声を聞いた。
あれッと、僕が緊張する折ふし、水槽の横手の方から、ぎりぎりと硝子の板が出て来て、僕の頭の上を通りすぎていった。
「やっ、硝子天井だ」
とつぜん出現した硝子天井は、僕を完全に水中におし下げた。
こうなると、鉢の中に入れられた金魚か亀の子同然だ。金魚や亀の子なら、水中ですまして生きていられる。しかし僕は人間だ。空気を吸わねば生きていられない。これはいよいよ溺死の巻か。
僕はなぜ溺死させられるのか。
迫る硝子天井
水槽の中の水かさはいよいよ増した。
僕は泳ぎ続けていた。
頭が硝子天井につかえるまでに水かさは増した。まっすぐに顔を向けて泳ぐことは、もう出来ない。