Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

かいひんそうのさつじん

海浜荘の殺人

山本 周五郎

Lesen Sie 海浜荘の殺人 (かいひんそうのさつじん) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.672 Zeichen · 18 Bildschirme

Aozora Bunko

誰が犯人か

部屋の中には電灯が明々と点いていた。そして老子爵は、安楽椅子と一緒に床の上へ倒れている。

「あ! お祖父さま!」

叫びながら走寄ったが、然し彼女は慄然と其処へ立竦んで了った。血! 血! 老子爵の後頭部から溢出る血が、床にべっとりとひろがっているではないか。

「まさや――」

志津子は絶叫しながら部屋からとび出した。

下男の六助爺やとまさやと、老女中とが駈けつけてきて、すぐに医者と警察とへ電話をかけた。然し井上も久良も荒木も家の中にはいなかった。――むろん高野千之も……。

誰が犯人か

警察からは署長はじめ腕利きの刑事たちが時を移さずやって来た。――調査の結果は左の通りであった。

即ち、犯人は窓から侵入し、安楽椅子で読書していた老子爵を、鉄棒で殺害し、金庫の中から六千円余りの現金を盗んで逃亡した。是が事実のあらましである。

恐るべき事件は遂に行われた。

「あの人たちを捉えて下さい」

志津子は狂気したように叫んだ。

「久良と荒木と井上、それから、それから高野さん。この四人を捉えて下さい、犯人はきっとその中にいます」

「お嬢さんどうか落着いて下さい」

「否え、あたし知っています」