Japanische Klassiker mit Furigana
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うんのじゅうざはいせんにっき
海野十三敗戦日記
海野 十三
Lesen Sie 海野十三敗戦日記 (うんのじゅうざはいせんにっき) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 83.094 Zeichen · 167 Bildschirme
相当の戦果だ。
◯きょう空襲中の情報に「相当戦果をあげている。なお戦果拡大中」とあって、大いに都民の士気があがった。
錐もみて墜つる敵機や暮の空
錐もみの敵機に沸くや暮の町
敵一機錐もみに入る空の寒さ
墜ちかかる敵機の翼に冬日哉
錐もみの敵機に凍土解けにけり
錐もみの敵機や冬日うららかや
◯いつも夜中、警報中に「おい、灯(あ)かりついとるぞ!」「灯かり消せ!」とどなり立てている丘の下の町に、きょうはどっと歓声があがるのを聞いた。いつも怒鳴っていた人も、どなられた人も、ともに声を合わせて万歳を叫んでいた。
墜ちかかる敵機は冬陽を散らしけり
〃 の翼に冬陽散る
〃 の撥ねし冬陽哉
十二月二十八日
◯きょう午後一時半ごろ、高射砲音轟く。外へ出てみると、一機北方の空に西から東へ雲を曳いている。眼鏡でみれば、まさしく敵機なり。ただし警報出でず。
あとで言訳のような東部軍管区情報が出る。
◯午後三時十五分、珍らしく警報が出、ついで空襲警報となる。朝から高橋先生が来ておられ、また江口詩人氏が原稿料(「日章旗」創刊号の)を持ってきてくださったので、何はともあれ防空壕へと裏へ御案内し、はいっていただく。