Japanische Klassiker mit Furigana
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うんのじゅうざはいせんにっき
海野十三敗戦日記
海野 十三
Lesen Sie 海野十三敗戦日記 (うんのじゅうざはいせんにっき) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 83.094 Zeichen · 167 Bildschirme
◯名古屋も案外たくさん残っている。その前夜また空襲があったのだそうだが、車内で夜を明かした私たちは知らなかった。熱田の辺も、山側は大した被害なし。
◯無事空襲の間をぬけて帰りつく。
◯上海から帰って来たある人の奥さんからパンをもらった。カラカラに乾いたパンであるが、これ一個七十三円という。(奥さんにおにぎり二つ進呈したそのお礼なり)
四月二日
◯今暁、敵大編隊来襲。立川方面へ投弾す。照明弾と時限爆弾を落としたのは今回が初めて。
時限爆弾は三十分位後に爆発する。長いものは翌日になって、どんどんと硝子窓をひびかせて爆発していた。
帝都に被害なし。
四月四日
◯例の丑満時(うしみつどき)、敵大編隊来襲す。はじめ大部分は関東北部へ行ったのであるが、帰りに帝都を北から南へ抜け、低い雨雲の下に眠っている帝都を爆撃した。多くは爆弾。それに時限弾も混入。その上焼夷弾もあった。地響きはする、雨戸、硝子はとびそうに鳴る。このすごい響きは、雨雲が低いためにすごい反響を起したもの。雷鳴のときに似ていた。
感じでは、どうやらうちが中心になっているらしく、東西南北めちゃめちゃに投弾されたように思い、キモを冷やしたが、夜が明けて聞いてみると世田谷に投弾はなく、近いところでも新宿のあたりらしい。