Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きえたミジアム

消えた霊媒女

大倉 燁子

Lesen Sie 消えた霊媒女 (きえたミジアム) von 大倉 燁子 (おおくらてるこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.605 Zeichen · 31 Bildschirme

Aozora Bunko

そこで残酷だとは思いながら私は麗子を通して妻の霊を招び出し、そのことを詰問してみようと思い付きました。処が生憎その日は六条伯爵家に招かれて行って不在だというのです。

会えないとなるとなおさら会い度くなるのが私の性質です。殊に妙な疑いを抱いているので、一刻も早くその真相を知りたい、それなのに居ないという、これはてっきり逃げたなと思いました。私は妻と麗子とを混同してしまっていたんです。さあそうなるともう落付いてなんかいられません。遂々麗子の帰りを待ち受けて、時間も大分遅かったので私の家へ連れて行きました。

麗子は前々から一度私の家へ行ってみたいと申していましたから、悦んで従いて参りました。もうその頃私と彼女との間には一種の親しさがありました。

麗子だって満更私の考えが分らないはずはありません。私の家は小人数の割に大きくて、殊に庭が広く、池の向う側には茶席があって、私はよく親しい友人を招いたりしたものです。茶席に行くには門を入って玄関の傍にある紫折戸を開いてすぐ庭伝いで行かれるので、誰にも顔を合せずに行く事が出来ます。私は彼女をそこへ案内しました。もうその頃はすっかり変人になりきっておりましたから、家人とは没交渉で、夜更けて帰って来て、そのまま母屋には帰らず、茶席で夜を明すような事があっても、家の者は別に怪しみ