Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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なみだのアリバイ

涙のアリバイ

夢野 久作

Lesen Sie 涙のアリバイ (なみだのアリバイ) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.497 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

●女中の手登場……『丸の内私立探偵局連水晃』と刷った名刺を主人の手に渡す。

◇悪人の手…………その名刺を裏返したりヒネクッタリして困惑した表情の後「こちらへお通し申せ」という手つきをする。

●女中の手…………恭しく握り合ったまま退場…………。

◇悪人の手…………女中が遠ざかるにつれてブルブルとふるえつつ、立ち上るこなし…………名刺を握り潰そうとして、又ハッと吾にかえる。

……………………間もなく慌てて机に帰り、ペンを取り上げ、レターペーパーを拡げて手紙を書き初める。

「拝啓 本日は光栄ある晩餐会に御招待を受け、格別の御厚遇に預り、殊に、朝野の名士数氏に御紹介を賜わり候事、面目これに過ぎ……」

……………………ここまで書くうちに次第次第に手がふるえ出し、文字が固苦しく乱れ始めて、とうとう中止する。

●探偵の手登場……ツカツカと机に近づき、立ったまま握手を求める

◇悪人の手…………ペンを棄て、さも愉快そうに立ち上ってこれに応じ、椅子を指して「サアドウゾ」というこなし……。

●探偵の手…………椅子に腰かけ、ハンカチで汗を拭う。

●女中の手登場……探偵の前に珈琲を置いて退場……。