Japanische Klassiker mit Furigana
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しんやのきゃく
深夜の客
大倉 燁子
Lesen Sie 深夜の客 (しんやのきゃく) von 大倉 燁子 (おおくらてるこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.926 Zeichen · 28 Bildschirme
「さあ、それからというものは、以前のような穏かな眼で二人を見ることは出来なくなりました。でもまだまだ半信半疑だったのですが、親友が歯がゆがって、一度証拠を見せてやろう、それほど僕の言葉が信じられないなら――、と云いました。見せてくれ、と彼も頼みました。見せてやってもいいが、君興奮すると危ぶないナ、と妙な笑い方をした。譲治は憤然として、もし事実でなかったら許さんよ、と云いました。親友は再び笑いました」と云いかけた時、応接室の置時計がふいに二時を打った。尾越はちょっと振り返って時計を見たが、また語をつぎ、
「するとクラス会の夜、出席している譲治のところへ慌しく親友が迎えに来ました。一緒に家へ帰ってみるとなるほど、奥の離室の方から賑かな楽しそうな笑声が聞えています。従兄の仙ちゃんが来ているんです。親友の思いつきで、次の間の戸棚の中にかくれて様子を見ていることになりました」
「女の子はその時どこにいたのです?」
「仙ちゃんの膝に腰かけて、チョコレートを食べていました。三味線を聞かせてよ、と仙ちゃんが云います。冬子は戸棚から三味線を出して調子を合せ、今日は何をやりましょう。