Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんざんのあき

深山の秋

小川 未明

Lesen Sie 深山の秋 (しんざんのあき) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.725 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

」と、りすが、小さな頭を振りました。

「そんなことはない。」と、きつねは、人間の弁護をしました。

「じゃ、律義もののくまや、勇敢なおおかみが、人間を助けたことはあるが、人間は、どうだ、くまや、おおかみを見つけたが最後殺してしまうだろう。」と、やっきになって、りすがいい張りました。

すると、老いざるは、笑いながら、

「こんどは、人間ともお友だちになろうさ。」といいました。

「そういうさるさんだって、人間からは、さる智恵といって、けっして、よくはいわれていませんぜ。」と、りすがいうと、さすがのさるもきまりの悪そうな顔つきをしました。

「そんな話はどうだっていい。まあ、早くいってこよう。」と、きつねがいったので、りすは、一飛びに谷の方へ駆けていきました。

峠の上には、一軒の茶屋がありました。夏から秋にかけて、この嶮しい山道を歩いて、山を越して、他国へゆく旅人があったからですが、もう秋もふけたので、この数日間というものまったく人の影を見なかったのであります。

茶屋の主人は、家族のものをみんな山から下ろしてしまって、自分だけが残り、あとかたづけをしてから山をおりようとしていました。