Japanische Klassiker mit Furigana
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みなとについたくろんぼ
港に着いた黒んぼ
小川 未明
Lesen Sie 港に着いた黒んぼ (みなとについたくろんぼ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 6.903 Zeichen · 14 Bildschirme
」と、黒んぼはいいました。
姉は、不意に問いかけられたのでびっくりして、
「いえ、わたしは南の島にいたことはありません。それはきっと人違です。」と答えました。
「いや、人違いでない。まったくあなたでした。水色の着物をきて、盲目の十ばかりになる、男の子が吹く笛の調子に合わせて、唄をうたって踊っていたのは、たしかにあなたです。」と、黒んぼは疑い深い目つきで、娘をながめながらいいました。
姉は、これを聞くと、さらにびっくりしました。
「十ばかりの男の子が笛を吹いている? そして、その子供は盲目なんですか?」
「それは、島でたいした評判でした。娘さんが美しいので、島の王さまが、ある日金の輿を持って迎えにこられたけれど、娘は弟がかわいそうだといって、お断りしてゆきませんでした。その島には、白鳥がたくさんすんでいますが、二人が笛を吹いたり、踊ったりしている海岸には、ことにたくさんな白鳥がいて、夕暮れ方の空に舞っているときは、それはみごとであります。」と、黒んぼは答えて、それなら、やはり、この娘は人違いかというような顔つきをしていました。
「ああ、わたしは、どうしたらいいだろう。