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Japanische Klassiker mit Furigana

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まんかんところどころ

満韓ところどころ

夏目 漱石

Lesen Sie 満韓ところどころ (まんかんところどころ) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.601 Zeichen · 148 Bildschirme

Aozora Bunko

だから長屋と長屋とは壁一重で仕切られながら、約一丁も並んでいるばかりか、三尺の往来を越すとすぐ向うの家になる。上り口を枕にして寝れば、吸付莨のやり取りぐらいはできるほど近い。相生さんが先へ立って、この狭い往来を通ると、裁縫をしたり、子供を寝かしたりしている神さん達が、みんな叮嚀に挨拶をする。しかし中には気がつかずに何か話しているのも見える。

この部落に住んでいる人間が総がかりになった上に、その何十倍か何百倍のクーリーを使っても、豆の出盛りには持て余すほど荷が後から後からと出てくる。相生さんの話によると、多い時は着荷の量が一日ならし五千噸あるそうである。これがため去年雨期を持ち越した噸数は四万噸で、今年はそれが十五万噸に上ったとか聞いた。

南北千五百尺東西四千二百尺の埠頭の側にこのくらい豆を積んだらずいぶん盛なものだろう。

二十一

旅順から電話がかかってこっちへはいつ来るかという問合わせである。おい誰がかけてくれるんだろうなと橋本に聞いて見ると、橋本はそうだなあと云うだけで要領を得ない。おい名前は分らないのかとやむをえずボイに尋ね返したら、ボイは依然として、ただ民政署だと云ってかけて参りましたと同じ事を繰返している。