Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ひのとり
火の鳥
Lesen Sie 火の鳥 (ひのとり) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.740 Zeichen · 76 Bildschirme
二人だまって、お濠に沿って歩いた。
「どう話していいのか、」青年は煙草に火を点じた。ひょいと首を振って、「とにかく、おどろいたなあ。」あきらかに興奮していた。
「すみません。」
「いや、そのことじゃないんだ。いや、そのことも、たいへんだったが、それよりも、乙やんが、いや、須々木さんのこと、あなただって何も知らんのでしょう?」
「知っています。」
「おや?」
「おなくなりに、」言いかけて涙が頬を走った。
「そのことじゃないんです。」青年は厳粛に口をひきしめ、まっすぐを見つめた。「それも僕には、いや、あなたにだって、おそろしい打撃なんだが、」煙草を捨てた。「そのことよりも、ほかに、――須々木さんは、ね、たいへんなことをやったらしいんだ。あなたとのことも、まだ、新聞には、出ていませんよ。記事差止というやつらしいのです。あなたのことも、僕のことも、警察じゃ、ずいぶんくわしく調べていました。僕は、ひどいめにあっちゃった。それは、きびしく調べられました。あなただって、あの二日まえにはじめて逢っただけなんだそうだし、僕だって、須々木さんとは親戚で、小さい時から一緒に遊んで、僕は、乙やんを好きだったし、」