Japanische Klassiker mit Furigana
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かせいたんけん
火星探険
海野 十三
Lesen Sie 火星探険 (かせいたんけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 77.522 Zeichen · 155 Bildschirme
そこから見える大宇宙は、いつも暗黒で無数の星がきらめいていることに変りがなく、別に夜が明けるわけでもなく、変化にとぼしい眺めであった。だが少年たちは必ずこの部屋へ入った。彼等の見たいと思うものは、第一に、遠去かり行くなつかしい地球の姿、第二に、だんだん近づく火星の様子であった。
「河合君。あと二日でいよいよ宇宙塵の間を本艇が抜けるそうだよ。本艇はそのとき穴だらけになっちまいやしないだろうか」
「なあに大丈夫だろう。デニー先生もマートンさんも平気な顔をしているもの」
「そうかしら……それから君は、火星には人間が住んでいると思うかい」
「人間かどうかしらんが、生物はいると思うね、張君」
「生物? その生物は、僕たちを見たとき、どうしようと思うだろうね」
「どうしようというと、どんなこと?」
「つまり火星のライオンかゴリラかが、僕たちの顔を見たとき、これは珍らしい御馳走が来たぞ、早速たべちまおうかな、などということになりやしないかね」
「さあ、それはわからないね、マートンさんに聞いてみなければ……」
「マートンさんも、よくわからないと答えたよ、それについて僕は考えたんだ。