Japanische Klassiker mit Furigana
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かやくせん
火薬船
海野 十三
Lesen Sie 火薬船 (かやくせん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.552 Zeichen · 124 Bildschirme
「ラームさん」と商会の交換手がいった。
「例のフランス氏こと実はポーニン氏から、モロ警部さんあてにお電話よ。しっかりして、応対してくださいね」
「わーっ、とうとう来たか。よし、おちつくぞ。――つないでもいいぞ」
間もなく、くりッとおとがして、ポーニン氏の声がはいってきた。
「ああ、もしもし。フランスですがね。あなたはこの間私のところへ来られた……」
「ああ、そうです、そうです。えッへん」
と、ラーム社員は、警部モロをまねて、わざとへんなせきばらいをした。
「ああ、わかりました」とポーニン氏は、へんなことに感心して、
「ところで、例の話のことですがね、すぐお出でをねがいたい。場所はモンパリという料理店です。私の名をいっていただけば、すぐわかります」
「ははア、承知いたしました。す、すぐにうかがいますでございます。えッへん」
といって、受話器をおいたが、彼の額には、玉のようなあせが行列をつくっていた。
「おいおい皆、きいてくれ。フランス氏がモロ警部に会いたいというんだが、すぐ警部に電話で連絡をつけなきゃならない。一体警部は、今どこにいっとるのか、知っているやつはいないか」