Japanische Klassiker mit Furigana
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かやくせん
火薬船
海野 十三
Lesen Sie 火薬船 (かやくせん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.552 Zeichen · 124 Bildschirme
船長ノルマンは、しばらくだまっていたが、
「そんなに心配なら、私も上陸しましょう。そして、もしハルクが、やりそんじたら、こいつでかたづけてしまいましょう」
と、胸のポケットの上をたたいた。そのポケットの中には、彼ら一派が愛用している万年筆の形をした消音小型ピストルが入っていた。
「それをこんなことにつかうのは、感心しないぞ」とポーニンは、くびをふった。「弾痕や弾丸から、われわれが何処の国籍の人間か、すぐ判断されてしまう」
「じゃ、彼奴のうしろへまわってくびをしめましょう。そしてだれにも気づかれぬうちに死骸をうまくかくしてしまいましょう。われわれの出帆までに発見されなければいいでしょうから」
警部モロの身の上について、おそるべき相談が、怪人物ポーニンと、船長ノルマンとの間に出来た。
荒療治
なにも知らない警部モロは、上陸すると、すぐその足で、酒場雑草園へいった。それは、まず忠実にいいつけられた用事をはたし、ほかからうたがいの眼をむけられないためであった。まさか彼は、そのような細心の注意が、もはや無駄だとは知らなかった。
警部モロは、ビールがすきであった。