Japanische Klassiker mit Furigana
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とうだいき
灯台鬼
大阪 圭吉
Lesen Sie 灯台鬼 (とうだいき) von 大阪 圭吉 (おおさかけいきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.718 Zeichen · 27 Bildschirme
「てのひらはどうでした?」わたしは待ちかねて尋ねた。
「なにてのひら……うん、小使にも細君にも、胼胝などは出来ていなかったよ」
「じゃあ、やっぱり妖怪の……」
「いや、まあ待ちたまえ……ぼくはそれから、そのお隣の風間さんの官舎へ、ちょっと失礼して上らしてもらったんだ、もちろん娘さんに逢うつもりでね……そしてそこで、大発見をした!」
「大発見? じゃあ、寝ている娘のミドリさんのてのひらに胼胝でもあったんですか?」
「いいや、違う。それどころじゃあない」
「すると娘さんの身に、何か異変でも?」
「冗談じゃあないよ。ぼくはてんから娘さんなど見はしない。彼女は、どこの部屋にもいやしなかった」
「ミドリさんがいなかったですって※(感嘆符疑問符、1-8-78)」
三田村技手が聞きとがめた。すると東屋氏は、うす暗い蝋燭の灯に、大きな自分の影法師をニュッとのめらしながら、
「うん、そのかわり、さっき老人がここで見たという……あの赤いグニャグニャの幽霊に出会ったよ!」
五
やがて東屋氏は、驚いているわたしを尻目にかけ、三田村技手へあらたまった調子で言った。
「ところで三田村さん。