Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
とうだいき
灯台鬼
大阪 圭吉
Lesen Sie 灯台鬼 (とうだいき) von 大阪 圭吉 (おおさかけいきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.718 Zeichen · 27 Bildschirme
へ帰る……けれども父親の冷たいもてなしは、彼女の心を狂おしいまでに掻き立て、そして夜ごと日ごとに沖合をとおる夢のような船の姿は、彼女の心に憎しみの極印を焼きつける。おとこへの憎しみは船乗りへの憎しみとなり、船乗りへの憎しみは船への憎しみとなり、船という船を沈めつくさんとしてか、とうとうきびしい掟を犯して船乗りの命の綱の灯台へ、ガスの深い夜ごとに、看守の居眠り時を利用して沙汰限りの悪戯をしかける……けれども、ある夜とうとう看守にみつけられた彼女は、驚きのあまりそばにありあわせた手斧を振るって看守の頭へ打ち下ろす。そして自分の犯した恐ろしい罪に戸惑いながらも、犯跡を晦ますために暴れ石のからくりを弄する……そうだ、これはまた、前から組み立てていた灯台破壊の計画と見てもいい……」
「じゃあ、いったい、あの恐ろしい化け物はどうなるんです」
わたしは思わず口を入れた。
「そんなものはなかったよ」
「だって、あなた自身」
「まあ待ちたまえ。話をぶちこわさないでくれたまえ……あの親爺さんは、大変厳格で正直で責任感が強く、ただでさえ白い眼で見ていた娘の、こんなにも大それた罪を許そうはずはない。