Japanische Klassiker mit Furigana
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とうだいき
灯台鬼
大阪 圭吉
Lesen Sie 灯台鬼 (とうだいき) von 大阪 圭吉 (おおさかけいきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.718 Zeichen · 27 Bildschirme
けれども、それにもかかわらず、物音を聞いてここへかけ登って来た瞬間から、老人の気持はガラッと変って、生涯に一度の大嘘をついて化け物を捏造し、娘の罪を隠し始めたのだった」
「だってそうすると、この化け物の狼藉の跡は、いったいどうなるんです。この怪しげな水や、三田村さんもたしかに聞いたというあの呻き声や、変な鳴き声は?」
「まあ聞きたまえ……ね、あのとき、蝋燭をともして恐怖にわななきながら、その階段を登って来た老看守は、このランプ室でいったいなにを見たと思う?……破れた玻璃窓でもない。こわれた機械でもない。友田看守の死体でもない。いいかい。二人の生きた人間を見たのだよ!……恐ろしい罪を犯し、それをまたきびしい父親にみつけられて、半狂乱で玻璃窓の外から、真逆様に海中へ飛び込んだ救うべくもない不幸な娘と、それから、もう一人……蛸のようにツルツルでグニャグニャの、赤い、柔らかな……そうだ、精神的なショックや、過労の刺戟のために、月満たずして早産れおちたすこやかな彼の初孫なんだ!……」
わたしは思わずハッとした。
――ああそうか、そうだったのか! それでこそあの怪しげな呻き声も、のたうつような戦慄陣痛の苦悶であり、奇妙な風船笛のような鳴き声も、すこやかな産声であり、怪しげな濁り水も、胎児の保護を終えた軽やかな羊水であっ