Japanische Klassiker mit Furigana
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むじんとうにいきるじゅうろくにん
無人島に生きる十六人
須川 邦彦
Lesen Sie 無人島に生きる十六人 (むじんとうにいきるじゅうろくにん) von 須川 邦彦 (すがわくにひこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 100.616 Zeichen · 201 Bildschirme
しっかりたのむぞ」
私がいいおわったとたんに、
「船長。見はりは、今晩からはじまると思いますが、最初の見はり番は、この老人が立ちます。おい、みんな、初の見はりはおいらだよ」
と、小笠原が、万年灯の光に、ぼんやりとてらされている一座のまんなかから、いきおいよく名のりをあげて、立ちあがった。
「いや、ぼくが立ちます」
「ぼくです」
二人の練習生がいうと、わかい連中も、だまっていない。
「老人は、つかれているからむりだ。わしが立つ」
「夜は、目のいいわかい者の方がいい。見はりは、水夫が引き受けた」
十六人のなかで、いちばんせいが高くて、声の大きい名物男、姓は川口、名は雷蔵という会員が、
「せいの高い私が、いちばんいい。いちばん遠くが見えるりくつだ。これできまった。私が見はり番だ」
その名のとおりの、雷声でどなった。
すると小笠原は、しずかに、
「年よりのいうことをきくものだ。今夜は、おいらがいいのだ。そのわけは、船長が知ってござる。とうぶんは、おいらが夜の見はり番だ。わかい者は、昼間、力仕事がある。夜はよく眠ることだ」
みんなを、さとすようにいうのであった。
小笠原のいうとおりだ。