Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶらいはうたず
無頼は討たず
山本 周五郎
Lesen Sie 無頼は討たず (ぶらいはうたず) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.446 Zeichen · 23 Bildschirme
「その御会釈では恐れ入ります、どうかお手をお上げ下さい、さぞお疲れでございましょう。峠にかかりますから暫くここでお休み下さいませんか」
「そうさせて頂きましょう」
「左助、お腰掛けをお払い申せ」
茶店の床几を払って半太郎を招じる、一同ぐるりと取巻いてつく這った。吉蔵が地面へ片膝をついて、
「この度は親分がとんだ事になりまして、お留守を預った私ら一同、若親分にお合せ申す面がございません、そのお詑びは改めてのこと、先ず――お悔みだけ申上げます。さぞお力落しでございましょう」
「有難う、是もこうなる運命でしょう」
半太郎は眉も曇らせなかった。御堂の平吉が握り拳で眼をひっこすりながら、
「しかし親分を手にかけた相手は分っております、お察しかも知れません――鼻の猪之助でござんす」
「証拠でもございましたか」
「親分の死骸の上に麗々と載せてあった莨入れ、毎も鼻猪之が腰から放さぬ品で、そればかりか印入りの提灯までこれ見よがしに置いてございました」
「又二郎申上げます」
顎の又二郎がぐいと膝をすすめた、「その晩旦那衆の宴会で親分と鼻猪之のあいだに口論がありましたそうで、その節猪之助が繩張りの事でごてましたのを、親分が――日済貸しが利をはたるような吝な真似をしてねえで、奪るならすっぱりと気持よく奪れ、やくざの繩張は腕と腕だ……とおっしゃっ