Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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むだいしょう

無題抄

上村 松園

Lesen Sie 無題抄 (むだいしょう) von 上村 松園 (うえむらしょうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.105 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

私には、どうも絵以外のことですと、どうせ余技にすぎないからという気がして、打ち込んで熱中する気になれない性分があるようです。三味線にしても長唄にしても、最初は謡曲にしても、皆そういう風にずぼらに考えていました。

が、近頃では、如何に余技にしても、どうせやるからには、何かひとつくらい懸命にやってみようという気になって来ています。

上手な人のを聴いていると、節廻しひとつにしても言うに言われない妙味があり、その抑揚の味のよさを聞いて感心するばかりでなく、難しいながらも自分でもやってみようという励みが出て来ます。

そうした励みの気持ちを考えてみますと、形式は違っていても、絵の上で苦心している気持ちと同じ味のものがあると思います。

謡曲をやっていながら、私は廻り廻ってそれが絵の上にも役に立っていると思うようになって来ました。

私は、以前は、余技は余技として下手でもいいと思いまして、凝りもせずにおりましたが、近頃はそれと反対に「余技の下手なものは本技も下手だ」というまるで逆な気持ちになって来ました。

よく考えてみると、優れた才能ある人は、やはり余技においても上手のようです。