Japanische Klassiker mit Furigana
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えんとつとやなぎ
煙突と柳
小川 未明
Lesen Sie 煙突と柳 (えんとつとやなぎ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.104 Zeichen · 7 Bildschirme
その子の家には、妹があります。弟があります。父親は、死んでしまってないために、病身の母親は、じっとしていることもできずに内職をしています。母親の働くだけでは子供らを養育していくことは、むずかしいのです。それでいちばん上の、この男の子は、こうして毎日、町の四つ角にそびえている私の下に立って、通る人々に夕刊を売っているのであります。
ある日のこと、どういうものか新聞がいつものように売れなかったのです。けれど、売らなければならなかった。それで、いつまでも子供は、私の下に立って、鈴を鳴らしながら立っていました。
そこへ、青白い顔をした、やつれた母親がやってきました。
――あまり帰りが遅いので、どうしたかと思ってやってきた。もう学校へいかなければならぬ時刻だ。私がかわるから、早く、これから帰って、飯を食べて学校へいきなさい――。
こういって、母親が子供の小さな肩から下げているかごをはずして、自分がそれを今度は肩にかけて鈴を鳴らしたのでありました。
お日さま、私はこのやさしい子供がかわいそうでなりません。早く暖かになって、そして、花の咲く時節になったならばと思っています。