Japanische Klassiker mit Furigana
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ぼんのうひぶんしょ
煩悩秘文書
林 不忘
Lesen Sie 煩悩秘文書 (ぼんのうひぶんしょ) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 86.705 Zeichen · 173 Bildschirme
」
「えっ、うむ、するとお主は、このおれと――何にも言わねえ。さすがは。――眼が高けえや。だが、のう櫓下、金の煩悩になりきったおれだ。もう少し、大眼に見てくれよ、なあ。」
「そんなことは言わなくても解っている。出羽の首を挙げるまでは待つが――。」
眠り美人
「それまで待つ――?」
「うん、それまで待つ。」
「それで、その後は?」
「その後は――お前は煩悩小僧、おいらは因果と岡っ引だ。察してくんねえ。」
「解った話だ。出羽さえ打ち取りゃあ、煩悩小僧は立派に、やぐら下の繩にかからあ。」
そう文珠屋佐吉が、暗い顔ながらも欣然として答えた時、そこの角を曲がって近づいて来る白衣の武士――伴大次郎なのだが、二人は祖父江出羽守と思いこんでいるので、思わず身を堅くして待ち構えると、静かに傍へ進んで来た大次郎は、
「おれだ。」
とひらり、と覆面を撥ね上げて、顔を見せた。
大次郎と解って、二人は喜ぶやら、驚くやらしたが、二度びっくりしたのは、その顔に昔日の美男の面影はなく、まるで熟れ柿を潰して固まらしたような、物凄い刀痕。
三国ヶ嶽で、師匠法外先生を殺され、千浪を攫われようとして戦ったとき、受けた疵だという説明を聞いて、二人は暗い顔を見合わせると、大次郎は語をつないで、