Japanische Klassiker mit Furigana
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くまさんのふえ
熊さんの笛
小川 未明
Lesen Sie 熊さんの笛 (くまさんのふえ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.772 Zeichen · 6 Bildschirme
それまでに、ここにある笛で、けいこをするといい。」といいました。
いつしか、冬となりました。あたりは、灰色となって、雪がちらちらと降って、森や、林に、白く、綿をちぎって、かけたような日でありました。
「熊さん、僕に、やまがらの鳴くような音の出る笛を造っておくれ。」と、一人の子供がいいますと、
「僕にもね。」と、ほかの一人がいいました。
すると、一人の子供は、
「熊さん、いつか、約束したじゃないか。冬になったら、竹を切って、僕に横笛を造ってくれるといっただろう……。僕は、けいこをして、だいぶ上手になったよ。」といいました。
熊さんは、子供たちの顔を見て、笑っていました。
「じゃ、これから、竹を見つけにいこうか。」といって、子供たちといっしょに、竹やぶの方へやってきて、雪のかかった竹を選り分けて、よさそうなのを切っていたのでありました。
ちょうど、そのとき、そこへ旅人が通りかかりました。
「いまごろ、竹を切ってなにになさるんです。」と、たずねた。
「笛を造るのです。」
「え、笛を……。なるほどな。」といって、その旅人は、ながめていました。
「おじさん、この人は、笛の名人ですよ。