Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ねつ

熱

宮本 百合子

Lesen Sie 熱 (ねつ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.235 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

時候あたりの気味で、此の二三日又少し熱が出た。

いつも、飲めと云われて居る滋亜燐を何と云う事はなしに忘れて、遠のいて居たからだと云われた。

私は、自分の体を少しも、粗末にあつかって居ないと思って自分では居るけれ共、はたのものの、皆が皆、私は体をむごくあつかって居ると云って居る。

何か仕事があると、それに熱中して、体の事を忘れては仕舞うのが癖である。

毎日毎日連続してある仕事をひかえてなど居る時は、随分夜更かしもしたり、やたらにお茶をのんだりする、事はある。

私は病弱して、病気に掛ろうものなら、それほどの病気でもなくて、すぐ、眼が落ちくぼんだり、青くしょぼしょぼになったりする、じき死んで仕舞いそうな気になるのである。

昨夜も、何となし、あつかったので、計って見ると七度七分あった。いつもより高くあがって居るのを見ると、何だか急に、大病にでもなった様な、又、大病の前徴ででも有りはしまいかと云う心持になって、おずおずと母の処へ行く。

そうすると、私はきっと母に云われる。

第一夜更ししてのむべき薬をのまなかった事、只一寸の間、足袋なしで居た事を皆、この熱の原因として責められる。