Japanische Klassiker mit Furigana
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もゆるほお
燃ゆる頬・聖家族
堀 辰雄
Lesen Sie 燃ゆる頬・聖家族 (もゆるほお) von 堀 辰雄 (ほりたつお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 71.309 Zeichen · 144 Bildschirme
、第3水準1-14-75)がする
象が何処かへ行ってしまっても何時までもその※(「均-土」、第3水準1-14-75)だけが残っている
(そうしてその象の残像と、その※(「均-土」、第3水準1-14-75)とだけが私のなかに残って
いつか次の場面になってしまっている)
私の向うに温室のようなものが見え出す
それはすっかりガラス張りだ
私がそれを見て温室かしらと思ったのはそのガラス越しに
見知らない熱帯植物のような鉢植がいくつも室内に置かれてあるのを見たからだ
しかしそれは普通の温室ではないらしい
中にはマホガニイ製の小さな卓が五つ六つ一種風致のある乱雑さで配置されている
そしてその上に一つずつその熱帯植物のようなものが飾られてあるに過ぎない
何処かにこんな奇妙な珈琲店があったような気もされてくる
しかしその中には誰もいない 全く空虚だ
ちょっと這入って見てそれが何だか確かめてみたい
そんな処に勝手に這入り込んでいて叱られたら
ままよ、それまでだ……と思って私は臆病な探偵のようにこわごわその中に忍び込む
私がガラス戸を押し開けるや否や、ぷんと好い※(「均-土」、第3水準1-14-75)がする