Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぼたんとうき

牡丹灯記

田中 貢太郎

Lesen Sie 牡丹灯記 (ぼたんとうき) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.377 Zeichen · 15 Bildschirme

Aozora Bunko

「ああ帰ったか、どうだね、判ったかね」

老人はこう言って訊いた。喬生の顔は蒼白くなっていた。

「いや、大変なことがあった、お前さんの言った通りだ」

「そうだろうとも、ぜんたいどんなことがあったね」

「どんなことって、湖西に行って尋ねたが、判らないので、帰ろうと思って、あの湖心寺の前まで来たが、くたびれたので、一ぷくしようと思って、寺の中へ行ってみると、西の廊下の行き詰めに、暗い室があるじゃないか、何をする室だろうと思って、覗いてみると、棺桶があって、それに故奉化符州判の女麗卿の柩と書いてあったのだ、麗卿とはあの女の名前だよ」

「じゃ、その女の邪鬼だ、だから言わないことか、お前さんが骸骨と抱き合っているところを、ちゃんとこの眼で見たのだもの」

「えらいことになった、どうしたらいいだろう、それにあの女の連れてくる婢も、藁人形だ、牡丹の飾の燈籠もやっぱりあったのだ、どうしたらいいだろう」

「そうだね、玄妙観へ行って、魏法師に頼むより他に途がないね、魏法師は、故の開府王真人の弟子で、符にかけちゃ、天下一じゃ」

喬生は家へ帰るのが恐ろしいので、その晩は老人の許へ泊めてもらって、翌日玄妙観へ出かけて行った。