Japanische Klassiker mit Furigana
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いぬ
犬
三遊亭 金馬
Lesen Sie 犬 (いぬ) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.861 Zeichen · 16 Bildschirme
が水を運んでいるときに一言小さな声ででも「放火」といえば、扇であおぐくらいの融通はあったのにと冗談をいった。ぼくが一番はやく火を見つけて電話もはやくかけ、梯子をかけてバケツで水をかけて消火につとめた、というので町会から賞状をくれるという。ぼくが消火の賞状を頂いたところでなんでもない。この寿限無が一番はやく嗅ぎつけて吠えだしたのであるからこの犬にやってくださいと頼んで、「火事を逸はやく嗅ぎ付け、人間に教え、消火に尽力致せしによって茲に之を賞す」
と書いた額をもらって、自慢でかけておいたが戦災で灰にしたのはなんとしても惜しい心持ちがする。
犬の運動もお金をだすと犬屋の若者が朝夕一時間ずつ引いて歩いてくれるが、自分でやらないと駄目である。僕が十日間旅をするので弟子の歌笑に運動させるようにいいつけて、旅から帰ってみると犬の爪がのびている。
「留守中運動をさせないじゃないか、こんなに爪がのびている」と小言をいう。
それからまた、ぼくが旅をして帰ってみると、歌笑が犬の爪を鋏で切っておいて、
「どうです、これならよいでしょう」といっている。
犬も鋏で爪を切られてはたまらない。