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Japanische Klassiker mit Furigana

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きょうかしあかちょこべえ

狂歌師赤猪口兵衛

夢野 久作

Lesen Sie 狂歌師赤猪口兵衛 (きょうかしあかちょこべえ) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 39.418 Zeichen · 79 Bildschirme

Aozora Bunko

「ヘエヘエ。それは拙僧が一番良う存じております。あの蔵元屋の御主人の伊兵衛どんと申しまするは元来、蔵元屋の子飼いの丁稚上りで、モトは伊之吉と申しました者……」

「ウムウム。それでのうては辻褄が合わぬような気がする。とにかくこれは余程コミ入った容易ならぬ事件じゃ。ところであの母親の方はドウヤラ継母と私は睨みましたが……」

和尚は良助の明察にギョッとしたらしくよろめいた。

「……ど……どうして御存じ……」

「タッタ今、臭いと思いましたがな……」

「ソ……それではあの母様が下手人……」

和尚は一層、青くなって唇を舐めた。

「ハハハ。まさかあの女房が据物斬りの名人では通りますまい」

「な……な……なるほど……」

「ハハハ。ソコにはソコがありまっしょうがなあ。とにかく継母には相違御座いますまい」

「……ま……まったくその通りで。お前様は見透しじゃ」

「その前の母様……今の斬られた娘の実の母親と言うのは……」

「ハハイ。あの娘御の実の母様の名は、たしかお民とか申しましたが、それはそれは賢いお方で、元来あの蔵元屋の家付のお嬢さんで御座いました。つまり今の伊兵衛どのは御養子で御座いますが、何を申すにも黒田様の御封印付のお金預りという大層もない結構な御身分……」