Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうげん『しょくどうらく』
狂言『食道楽』
北大路 魯山人
Lesen Sie 狂言『食道楽』 (きょうげん『しょくどうらく』) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.670 Zeichen · 10 Bildschirme
あまり鼻高にならぬがよいわ。その鼻折って進ぜよう」とつまむ。
大名ねむりつつ、ゆめうつつにいたたたたとハナをおさえる。
耳 「はてはて、そのように争うてはなりませぬぞ」
鼻 「ヤア、大切な鼻をつまむとはなにごと」
目 「どうせそなたは鼻つまみもの」
と二人あらそう。口々に一同とめる。
口 「なんというてもわたしが第一。口には、歯もあり舌もあり……甘いも酸いもかみわけて、浮世の風のつめたさも、人の情のあついも知って、この舌三寸であしろうて、みんなのみこむわたしの手練。なんとそうではございませぬか。この大名の長生きも、みんなわたしの心がけ」
胃 「いやまて、またれよ。そうはいわせぬ胃袋が、ちゃんとひかえておりまする。
いくら美食をくろうても、この胃袋がうけとって、消化するのはわたしのつとめ。もしまちがえてうのみした、目は白黒の大さわぎ。心ははっとときめけど、わたしがうけとりこまごまと、歯の代理さえいたします。
この大名の長生きは、みんなこの胃袋さまのおかげでござる。食べてくだった食べ物も、そのまま通過はさせませぬ。この胃袋の関所でとめ、吟味、認識、品さだめ、血になるものは血となして、ビタミン、ホルモン、カルシウム、いかなるものがまいっても、間違うことなくよりわけて、この大名を長生きさせた、手がらはなんと