Japanische Klassiker mit Furigana
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どくほんどじょうりくさくせん
独本土上陸作戦
海野 十三
Lesen Sie 独本土上陸作戦 (どくほんどじょうりくさくせん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.443 Zeichen · 19 Bildschirme
一人乗りの豆潜水艇のようだが……」
「将軍よ。これは初めて貴官と会見した日、宿に帰ってすぐさま設計した渡洋潜波艇だ」
「ああ実に素晴らしい。さすがは金博士だ。これを如何に使うのですかな」
「これはつまり、一種の潜水艇だが、深くは沈まない。海面から、この艇の背中が漸く没する位、つまり数字でいえば、波面から二三十センチ下に潜り、それ以上は潜らない一人乗りの潜波艇だ」
「ふむ、ふむ」
「これを作ったわけは、如何なる防潜網も海面下二メートル乃至十数メートル下に張ってあるから、普通の潜水艦艇では、突破は困難だ。また普通の潜水艦艇では、機雷にぶっつけるかもしれないし、警報装置に引懸って所在が知れるし、どうもよくない。そこでこの渡洋潜波艇は、海面とすれすれの浅い水中を快速で安全に突破するもので、つまり水上と防潜網との隙間を狙うものである」
「ほう、素晴らしいですなあ」
「しかし、これは試作しただけで、余は取り捨てたよ」
「おや、勿体ない。使わないのですか」
「駄目じゃ。やっぱり相手方に知れていけないのじゃ。つまり海面と防潜網との隙間を行くものではあるが、こいつを何千何万隻とぶっ放すと、彼岸に達するまでに、彼我の水上艦艇に突き当るから、直ちに警報を発せられてしまう。