Japanische Klassiker mit Furigana
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りょうしとくすりやのはなし
猟師と薬屋の話
小川 未明
Lesen Sie 猟師と薬屋の話 (りょうしとくすりやのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.698 Zeichen · 8 Bildschirme
村に一人の猟師が、住んでいました。もう、秋もなかばのことでありました。ある日知らない男がたずねてきて、
「私は、旅の薬屋でありますが、くまのいがほしくてやってきました。きけば、あなたは、たいそう鉄砲の名人であるということですが、ひとつ大きなくまを打って、きもを取ってはくださらないか。そのかわり、お金はたくさん出しますから。」といいました。
猟師は、貧乏をしていましたから、これはいい仕事が手にはいったと思いました。
「そんなら、くまをさがしに山へはいってみましょう。」
「どうぞ、そうしてください。このごろ、くまのいが、品切れで困っているのですから、値をよく買いますよ。」と、薬屋はいいました。
これをきいて、猟師は、よろこんで引き受けました。
村から、西にかけて、高い山々が重なり合っていました。昔から、その山にはくまや、おおかみが棲んでいたのであります。
猟師は、仕度をして、鉄砲をかついで山へはいってゆきました。霧のかかった嶺を越えたり、ザーザーと流れる谷川をわたって、奥へ奥へと道のないところをわけていきますと、ぱらぱらと落ち葉が体に降りかかってきました。