Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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さるこぞう

猿小僧

萠円山人

Lesen Sie 猿小僧 (さるこぞう) von 萠円山人 (ほうえんさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.635 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

五

壺は青壺瀬戸物壺よ

中に溜るは助かる生命

うれしうれしの喜び涙

又は父様母様恋し

兄様姉様妹弟

恋し恋しのなげきの涙

又はこの歌きく人々の

清い尊い情の涙

たまりたまった行く末は

遠く遠くの都まで

やがて帰ったその時に

土産にするもの一つ

汲んで尽きせぬ人間の

涙を湛えた青い壺

ほんに私の生命の壺よ

大切な大切な青い壺

空を行く日よ野を吹く風よ

心して照れ心して吹け

壺に溜った生命の泉

清い涙を乾かすな

これを聞いた人々は皆、涙を流して気の毒がって、子供達の胸にかけた壺の中に喰べ物やお金を入れてくれた。小僧は見えかくれにそのあとに従いて行って、自分は木の実を千切ったり、掃き溜めを漁ったりして喰べて行った。

五

都へ帰る途中に大きな森があった。そこへ来ると一匹の鳶が来て、小僧に大変な事を知らせた。

「早くどこかへ隠れなければ危ないよ。三人の悪者が弓と矢を持って、お前達を追っかけて来るよ」

小僧はこれを聞くと、その三人の悪者はこの間の生き肝取りに違いないと思った。そして、「最早今度は勘弁しないぞ」と思いながら、子供達を皆木の上に隠して、自分は直ぐに近所の村に行って何か探しまわった。見ると只ある小径を横切って沢山の蟻が行列を立てて行くから、