Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
さる
猿
宮本 百合子
Lesen Sie 猿 (さる) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.437 Zeichen · 11 Bildschirme
エッダ面白そうな声をあげ、逃げようとする。ヨハネス突立ったまま、堪えられないように低く呻き、髪を掴み、いきなり顔中を動して、ほんとに獣のような相貌をする。
エッダ (中腰になったまま)あら!
ヨハネス、いきなり体中の力を入れて、エッダを捕まえようとする。エッダ怖れ、叫び、飛ぶように、扉(ドア)の方から室外へ逃げる。母親、驚いて椅子から立ち、扉の方とヨハネスとを見、
母親 どうしたんだい一体。何をしたの?
ヨハネス、黙って突立ち、眼をしばたたき、まるで絶望したように、くしゃくしゃ顔を歪める。 幕。
第二 その夜、ヨハネスの部屋
上手に小さい窓。下手には入口、低い寝台。正面に衣裳箱、上に四角な鏡を立てかけ、燭台、聖書、櫛等置いてある。中央には机、椅子。洋燈(ランプ)の黄色い光りが机の前に坐ったヨハネスの影法師を大きく後の壁に投げている。
ヨハネス、頬杖を突き、考えに沈んでいる。幾ら考えても解らない風。髪の中に指をくぐらせ左手で襯衣(シャツ)の襟元を烈しく寛(ゆる)める、顔には、深い、深い懐疑と苦悶が現れる。唇をきっと緊め、立ち、鏡を洋燈のところへ持って来る。腰をかけ、燈の蕊(しん)をあげ、両手で鏡をつかまえて、睨むようにその面を見る。