Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 174.521 Zeichen · 344 Bildschirme

Aozora Bunko

そういう点から又よみ直して見たいと思います、ヨーロッパの文学は、こういう共通な一つのテーマをめぐって、おのずから対比も出来、作家の力量について考え学ぶことも出来、本当のヨーロッパ文学研究は、そういう風なコンプレックスをもって学ばるべきですね、その国々だけの一本の棒の上を這うのではなしに、ね。バルザックの農民というものに対する考えかたもこの「木菟党」でいくらかわかります、その実力のいろいろな面を知って、つまり祈祷させておくにかぎるということになったのね、それもいきり立たない念仏で。フルマーノフの小説で農民をかいたのがあったでしょう? 大変よく研究されて作者の活動を反映していた傑作でした。バルザックの農民は、この小説では特に頑迷なブルターニュを扱っていて、そこにやはり見るものは見て居ります。

「誰が為に鐘は鳴る」という小説ね、第二巻もまことに面白く数々の感想をそそるものでしたが、バルザックのこの小説のように関係をもった国々の同時代を扱った作品までを考えさせるだけ統括的なものは感じさせません。そこにあの作者の規模が示されているのだということを改めて感じました。