Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 174.521 Zeichen · 344 Bildschirme
下駄の下へ竹つけて雪をすべったり氷をすべったり、来年の冬は、赤倉なんかへ行かなくていいから、これも安心です。面白いこと思い出しました。わたしの足は、小さいけれど、子供時分ハダシにばかりなっていたし下駄はいたし、幅はひろいの。パリで靴買いに行って英語でものを云っているので、気を許して女売子が大きい声でわる口を云うのよ、ひろがった足してる、って。つまり下品な足だって。それは鞘に入れて育てたのじゃないものね、とわたしはつれに申しました、これは日本語よ、わたしの頭はみがつまっているから、台がひろくなくちゃもたないのさ、と。まけ惜しみでもあるが本当でもあります。日本人て、こんなところがあるのね、漱石なんかこれでカンカンになって、ロンドンで神経衰弱になったし、あれ丈の文学論もかきました。日本人はおもしろいわ、大抵の人が一番気の利いたことは自国語でしか云えないところに、お気の毒さまというところがあります、そしてくやしさが内攻して、見当ちがいの愛国熱でゲンコふりまわしたりします。(よくベルリンで博士の玉子たちがやったように)
日本人と云えばパリで緑郎どうして居りましょう、ルアーブルからセーヌづたいにパリは五時間以内ではないでしょうか、英語が通じるようになって便利するのでしょうか、そうまで呑気ではないでしょうね、いくらヨーロッパ