Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 174.521 Zeichen · 344 Bildschirme
きのうは、毛のものと、どてら荷作りしてどうやら出しました。先ず一安心。もう二つほど送れるといいのです。この間、一日のうちに大体毛のものの洗濯終ったら本当に疲れました。お湯をマキでわかして、運んでは足し、洗っては運び、黙ってウムウムと働いて、きのうあたり本当にグロッキーでした。きょうもまだ十分と行かず。ここいらで一日二日ゆっくり横になりたくなって来て居ります。
横になりたいといえば、ノミ騒動。いいあんばいにやっと退治に成功したらしくて、昨夜あたりのうのうでした。ノミのいない床によこになる心地よさ。騒ぎという字をよくみると、馬に蚤がたかったところね。これじゃわたしもいやなわけだと、ひとり笑いいたします。私のよこに蚤をたからしたら、字にもならないほどのさわぎのわけよ、ね。お察し下さい。
この原因がチンなのよ。この間、吠えつかれてチンが八百やのキャベジ籠の間で腰ぬけになって、思わず抱き上げたと話したでしょう? そもそもあれが原因でした。ノミの方は、そんなこころなんか我不関で、得たりとたかって来たのでした。ひどかったこと! 以来、チンの可愛さとノミのこわさはきびしく別で、めったに体をすりつけてもらいません。