Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 174.521 Zeichen · 344 Bildschirme

Aozora Bunko

夜中おきますからいけないのでしょう。おまけにすぐおきていいように着物を大体着たままでしょう、なおいけないのよ。大いに心がけて、日光によくほした下着によく着換え、なろうことなら体も日光浴させなくてはいけまいと思って居りますが、ヤレやっと、二階へ上って、キモノぬいで、おひさまこんにちは、になると庭の方でチウジョさんと独特なせかせか呼声が起って、それは、何や彼やの配給ですよというわけです。ハイ、とそれから又ヤレコレと着て、かけ出して一度でこりてしまったわ。何しろ此頃睡眠不足がちですから女の人のチユジョさんも益※(二の字点、1-2-22)鋭角の方向を辿る次第です。自分は出来るだけのびやかさを失わず、ユーモアを失わず柔かくやりたいと思います。余りどこへ行ってもひどいので、ユーモアもいいけれども、こちらがユーモラスに感じても相手はそれどころかと力んでいると、折角の罪ない高笑いも云いわけをする必要を生じたりしてね、自分のガタクリぶりを自分から爆笑する能力のない人は昨今全く大ささくれね。無理もありません。電車の中なんかで、全く女のとおりの睨みかたをする男をこの頃見かけます。