Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 120.583 Zeichen · 240 Bildschirme
冨美子が上島田へつとめるようになって、島田へ来ていますって。あの子がいれば、随分うれしいわ。いい子です、そしてもう立派な大人で、さぞいい話し対手でしょう。ゆっくりいろ、と云って下さいます。移動申告をして来るように、とのことです。あっちもそうなったのね。しかし今こちらはすぐ移動出来かねるのよ、国男が移動して(先月末)米の精算の関係からわたしの米の配給が月初めオミットになりました。(先渡しがいつもあるのを、こういう機会に精算するから、一人きりのこされる人は、えらい目に会うの)菅谷の方へくいこんで暮しているの。ですから、せめて二十日ぐらいはこちらへ米を返さなくてはわるいから、行くとき移動はもって行けないわ、そのことを申して又手紙あげましょう。
どうしてもしなくてはならない外出が、月一度となったらば、わたしは何年ぶりかで、満足するほど家居し、畑の世話をして、勉強して暮そうと、そのたのしみはつくせません。
わたしは出嫌いな性分なのね、それは御想像以上だと思います、ですから、必要がすぎると忽ちじっとしてしまって、その代り、気持よい点滴のように書きたくなって来るのです。