Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.810 Zeichen · 225 Bildschirme

Aozora Bunko

今日の作曲家たちのものです。私たちぐらいからの年頃の。何だか大して面白くなかった。演奏の技術が弱く貧しいためもあるが。――断片的でした。音楽の中の生活感情がつよく一貫していない。

そう云えば、此間、国際文化振興会主催で、輸出する映画日本の小学校、活花、日本画家の一日、日本の陶磁器などを見ました。この前の手紙に書いたかしら? 小室翠雲が竹の席画をしてそれをうつし面白く、又陶磁器は特に秀逸でした。これまでよりずっとましになっていた、文化映画として。小学校の方も、板垣鷹穂氏らの都市生活研究会とかがこしらえたのより遙にヴィヴィッドであるし、生活が出ていてよかった。下で今げんのしょうこを煮て居ります。陽がさしている。体がすこしだるくて。

御気分はこの頃ましですか。もう冬の日ざしですね。今年は秋がなかったようです。苅った稲をしごけないのに雨がつづいたから、豊年であったのに不収穫であるよし。

十一月十九日夜 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕

十一月十九日  第三十七信

きょうは何とくたびれたでしょう。風に真正面から顔を吹かせながら歩いた。真直原っぱのはずれから家へ帰る気がしないで、あなたにあげる文展のエハガキを買いに、神田の文房堂へまわりました。