Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 374.755 Zeichen · 745 Bildschirme
(広島へ出かける日。そしたらね、汽車の時刻を午前と午後とお間違えになったので、三時三十分とかのつもりで駅へ出たら、灯をつけた夜汽車が入って来て改札のところでびっくりまなこを見はっているうち出てしまって、おじゃん。三時十三分だったのです、午前ならば。大笑いしてしまった。以来六時五十五分と決定)
今日まで本は全くよめませんでした。これから二十四日迄すこしつめてよみます。かえると今度は半月は多忙ですから。おひささんはおかみさんになるのにこまごまとしたお客様の料理を知らないでとこぼしていたから(うちのは常に美味でも書生流故)こんどは一つお母様のために私も腕をふるい、おひさ君の花嫁学校にも役立てましょう。おひささんはバカね、もうそろりそろりと私に当てます。私を見習ったというのでしょうか、良人についてはいつも自分の心に在る心持で語るという。しかし、小さいことだが一寸相手の人という者の確りさの種類について感じた言葉がある。おひささんが私のところで経験した生活は(そういう生活は)長所もあるが欠点もある、その欠点を田舎へかえって直して来い、と申しました由。おひささんには申しませんが、私は、生意気だと、思う。