Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 374.755 Zeichen · 745 Bildschirme
どんな本かしら。こんなものをユリにかかせたいと思いになるものかしら。私はよんで居りませんが。どうもこの奥さん、自分の気持にだけ入って書いているのではないかと思いましたが。献詞を見て。親愛なる彼とは妙だわ。では呉々お大切に。
八月十七日夜 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕
八月十七日夜 第七十八信
きょうは大変長時間で、うちへかえって来たのが七時でした、タクシーにのってその時間。六時半まであちらでした、九時から。さて、きょうは十日づけのお手紙(十五日着)とけさ頂いた十五日づけの分と二つへの返事をかく次第です。
例によって私の事務的処理の鈍さについて。こちら独自の弱音器をかけぬようにとのことは、十分気をつけます。わかりましたと、只ここにいくら書いてもはじまりませんものね。云いわけも致しません。私はどうでもいいと思っているのではなく、出来るだけ即日即決の心持でやっているのだから、そのプリンシプルで一層向上が必要ということはよくわかりますし、又現実には今度のペンギンみたいな失敗をして、ある意味では百ジンの功を一簣に欠いているようなところもおこるのですものね。