Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 374.755 Zeichen · 745 Bildschirme
よろこばれるというのは、本当に本当にうれしいと思います。
あしたの朝(日曜日)国男さん、太郎をつれて開成山へ行きます、来月三日ぐらいまでいるそうです。
咲枝、すこし早めに退院して来て、うちのことをいろいろ気づかうのはすこし疲れすぎますから、ようございます。
泰子見せてあげたいこと。実に啼かない児でね。生れて間もないのに手脚のびのびのばしてよく眠ることと云ったら。そして時々お釜の吹き出すような泣きかたをして、そのときはポンポがすいているのです。可愛い娘です。女の子の可愛ゆさは又一しお。きっとあなたも御覧になったらそうお思いになるでしょう。顔立ちは倉知系統です。水泳と何かテニスのようなスポーツよくやらして明るくて、落付いて苦労はしても所謂不幸にはならない娘にしようね、と咲枝と話します。咲枝ちゃんも、いろいろ見ているので、人間が困難をさけて生活は出来ないこと、しかし困難即不幸ではないように生きられることをいく分は知っていますから。でもあなたが、真に咲くようにと祝福して下すった通り、女の子が、そのように生きられるということの条件は複雑でね。本当に、真に咲き実った女の生涯を送らせてやりとうございますね。