Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 374.755 Zeichen · 745 Bildschirme

Aozora Bunko

「キャラメル工場」などは一九二八年・昭和三年ですから。

この作家が先々月『文芸春秋』に「分身」という日支混血児の女の心持をかきました。本月「昨日と今日」という、そのつづきが『文芸』に出ています。よんでみて、深く感じました。混血児が母や自分の血やに感じている愛憎交々の心持、その間で消耗してゆく心持、それは、混血ということに仮托されているが、作者の内面に意識されている不幸感の描出です。その内容おわかりになるでしょう? 私は読後そのことをむきつけに感じ、作家的努力でこういう形へあてはめて描き出そうとしている努力に同情しましたし、或る敬意も感じたが、客観的に出された作品としてのみみると、混血というものの荷いかた(女主人公として)にやはり問題があると思われます。むずかしいものですね。非常に内在的にかかれています。よんで苦しい。気持だけが糸をより合わしたようにかくれています。そうすると、私は私で、部屋や自然や人間のボリュームのある声、体、跫音、そんなものが鮮やかに、心と物、物と心の世界として見えてくるような小説が書きたくてたまらない気になって来る、それも面白い心持です。