Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.557 Zeichen · 426 Bildschirme
(こんなにかいて反りみるに、どうも私は上林は知ったところだからついそちらへ引かれるが、鷹の巣の方がよさそうだと自分を納得させたくて、くどくどやっているらしいわ)春から又一かわりいたしましたから又手紙を出してきいてみましょう、きめるのはその上でのこと。何もそうてんからきめてかからないでもいいけれど、夏でしょう? だから弱るのよとてもこむし。汽車はこの頃、べん当等しろうとには買えないのよ。梅干握飯持参でなくては駄目。従って途中も一人では無理ということなのよ。今年島田は行けますまい。友ちゃんが十月にお産と云えば九月以降から十一月はふさがりますし。来年はもう父上の七回忌に当ります。六月にはよほどのことのない限り上りたいと考えていますから、今年はやめて、却って来年早くから行って御法事すまして六月十日までに帰れば六月十三日の母の十年祭に間に合うことが出来ます。明日は母の九年と英男の十五年祭で神官が来て祭典をいたします。夜は初めて(私も)外で家族だけ食事をします。足かけ三年目の夜の外はどんなでしょう、それはそれは暗いって。銀座なんて初めてですからさぞおどろくでしょう。