Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.557 Zeichen · 426 Bildschirme
これよりわるい紙。
土蔵に、浮世絵の複製があり、その中に一つ鳥居庄兵衛作の絵があります。初期の紅絵時代、茶色の荒い紙に、上に紅葉の枝をさし交し、侘住居をあらわす一本の自然木の柱、壁のつり棚、濡れ縁があり、壁には傘が吊られ棚に香炉がくゆり、太刀がかけてある。ぬれ縁ぎわに机を出して、かっちりとした若い男が物をかいている筆をやすめ、その手で頬杖をつき一寸笑をふくんで外に立っている女に何か云っています。女は元禄姿の丸くふくらんだ立姿で、すこしあおむきかげんに、男の顔は見ず、横向きに立っている。前方へ視線を向けながら一心にきいている、その顔を見ながら男は笑をふくんで何か云い、重厚さとさっぱりさと和気とがみちていて、実に心持よい作品です。私はあかず眺めます、そして思うの、私たちの仲よさの単純さ、自然さ雑物なし、とこれは何と似ているだろう、と。お目にかけたい絵です。そして女は、外に立っているのに、履物はくのを忘れて平気でいるのよ。
七月二十六日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(ウラジロモミの写真絵はがき)〕
岩波で少国民のためにという本の中で、『地図の話』